~3歳児健康診断と障害を受容する壁~
今回は三歳児検診について書いていきたいと思います。
まず、発達障害のわが子の3歳児検診はかかりつけの小児科で行いました。
一人目の子の時に市の集団検診を利用したのですが、まあ時間のかかる事かかる事…。
そりゃ集団ですから大人数のお子さんに大して医師の診察に検査、
いう事も聞けないイヤイヤ期真っただ中の子たちが
順番に丁寧に診察されていきます。
そこにイヤイヤのわが子と、二人目の赤ちゃんを待たすのは至難の業でした。
わざわざ母にも手伝いにきてもらったのですが、
あまりの長さにトラウマになってしまいました。
しかし、良い部分もあって、個別の検査より、
ブロックごとに分かれ、詳しく時間をかけて検査してくれるところが
とても良いなと思いました。
診察の前には着替え室もあり、親と看護師さんでサポートできました。
小児科さんにもよるのでしょうが、私のかかりつけの小児科さんは、
発達に関する検査はさっと終わらせられ、
診察に重きを置くというパターンが多かったように思います。
市の集団検診にしても、個別検診にしても、どちらも一長一短かなと思います。
私の場合は一人目でよく分からず、
とりあえず検査の充実した集団検診を受けようと思い受診しましたが、
育児も慣れてきて、内容も分かってきたところもあったので、
2人目は個別検診で受診しました。
特に2人目は、発語がゆっくりだったので、
周りの子たちと比較をしたくない気持ちも強かったです。
自分の中では焦っているのに、
周囲からは、男の子は言葉が遅いから気にしなくて良いよと言われる事が多すぎて、
葛藤している自分もいました。
現実から目を背けたい気持ちがあったと思います。
世の中の、そのような特性を持つ子の親御さんには、そのような気持ちになる方は多い気がします。
家で見ている分には困り感が少なかったり、
わが子として見てしまい、客観的に見れなかったりしますので、
そうなる気持ちはとてもよく分かります。
そして先生としてその子に関わるのは、その子の人生の一部ですが、
親御さんたちは一生の問題になってきますので、
周囲の安易な意見や、心ない言葉は考えて頂きたいなとも思います。
まず前提が違うのです。
(結局他人事だと何でも言えてしまいます。そういう場面が今までたくさんありました。)
そこを理解して頂きながら、支援にあたって頂きたいものです。(心の声です。)
しかし、この親御さんのわが子の障害の受容がなければ、
先に進まないことも確かです。
その経験がない方にこれがどんなに大変なことか分かってもらおうと
説明するのはとても難しいです。
それを受け入れるには、
とてつもなく、とんでもなく、
大きい壁を上って、上って、
上がりきるまでに時間がかかるのです。
そしてその壁を乗り越えられる人もいれば、
乗り越えられない人もいます。
そのくらいのことだという事を少しでも分かって頂けると
救われる人たちはたくさんいるのではないかなぁと思います。
少しお話はそれましたが、今日はこれでおしまいにさせて頂きます。
今回もお付き合い頂き、ありがとうございました。
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